絵画や書跡の修復工程の中には補彩という作業があります。
補彩とは本紙に施した補修の紙や絹が目立たないように彩色を加えることです。
今回はその補彩に使われる主な絵具の棒絵具を紹介します。


棒絵具


棒絵具は日本画の顔料の一つで、微粒子の顔料を棒状に固めたものです
左から洋藍、洋紅、本藍です。


まだ自分は色の微妙な調節加減がなかなか掴めませんが、
基本的に本藍(青)、洋紅(赤)、ガンボージ(黄色の顔料)の3色と墨があれば、
なんと!ほとんどの色は作れてしまいます。


棒絵具は水を付けた指や皿に擦り付けると色が出ます。
膠で溶く岩絵具や水干絵具などと比べると手軽に使用出来るので、
これから日本画を始めようという方にもお勧めの道具です。