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墨仁堂のブログ

株式会社墨仁堂のブログです。 工房での日常を皆さまにお届けします。

16 1月

謹賀新年

遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
ここ最近、大忙しな日々で更新がなかなかできずにいました。
(サボっていたわけじゃないですよ!)

さて、先日大寒ということで古糊を仕込みました。
古糊を作るには炊きたての小麦粉澱粉糊を大きい甕いっぱいに貯め、蓋をして冷暗所に長期保管します。
初期は黴が糊の上に発生するのですが、年月がたつにつれ黒変し、黴の生えにくい、接着力の弱い糊が出来上がります。これが表具を仕立てる上では必要不可欠な糊となります。
増裏打ち、総裏打ち、付け廻しといった工程で使用されます。DSC08197DSC05422


今年は二甕分の糊を一日がかりで炊いたのですが、二の腕がもうパンパンです。
いい古糊ができますように。
16 11月

ギャラリー展示のお知らせ

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ただいま一階の「so」ギャラリーでは「宍倉佐敏とその仕事」が開催されております。

宍倉氏は文化財の保存修復分野では、その紙質の特定のための
繊維分析を行う第一人者です。
この度の展示では、氏の仕事内容や手漉き和紙の魅力を皆様に
紹介致します。

展示期間 2011年9月12日(月)~12月22日(木)
時間    9:00~17:30(休廊 土、日、祝日)

※11月15日(火)~17日(木)は作業のためギャラリーは休みとなります。
 
1 11月

道具紹介 刷毛編

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これは「打刷毛」という刷毛で、増し裏打ちや総裏打ちをする際、撫刷毛で裏打紙を撫でつけた後
さらによく密着させるために、この打刷毛の毛先で紙面を裏から打ちます。
写真からはわかりにくいですが、他の刷毛と比べると大きくて重さのある刷毛です。
素材は棕櫚と津久毛からなります。持ち手の部分は漆塗りです。

25 10月

道具紹介 刃物編


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今回は刃物編です。
手に握っているのは「印刀(いんとう)」といいます。
篆刻などでも使われますが、保存修復で使う印刀は少し違います。

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何が違うのかというと、刃先が丸みをおびております。

これは最初の画像でもあるように本紙の繕いをした後で余分な部分を
印刀で削りとるのですが、丸みがあるおかげでとても削りやすくなっております。
21 10月

道具の紹介 刷毛編

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こちらは「撫刷毛」といいます。
以前の道具紹介をご覧の方は「おや?」と思うかもしれませんが、
この間のとは少し違い、羊毛もしくは鹿毛で作られます。
本紙を傷めないよう、ソフトに撫でつける時に使います。

19 10月

道具の紹介 刷毛編


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「水刷毛」といい、水をくばるための刷毛です。
素材は鹿夏毛で、毛が管状になっているので水の含みが良いです。
噴霧器とは違い、均一に湿りを与えるのに適しています。

上の画像は裂の裏打ち紙を除去するために水をくばり湿しているところです。

17 10月

道具の紹介 その2

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修復の仕事ではとても細かな作業が多く、とても神経を使います。
正確な作業をするためには道具もきちんと選ばなくてはいけません。
要所次第で様々なピンセットを使いわけます。
ピンセットは医療器具のものを使います。
裏打ち紙を除去するときや、虫喰いの穴を繕うときの作業など
細かな仕事のときに役だってくれます。
13 10月

道具の紹介 その1

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仕事の話を少しずつですが紹介していこうかと思います。
画像の刷毛は「撫刷毛(なでばけ)」といって表装の仕事にはかかせない道具のうちの一つです。
基本的には毛の部分は棕櫚(しゅろ)や津久毛(つくも)といった堅めの植物を使っています。
自分のものはもうすぐ一年になりますが、先輩方のと比べると紙面と毛先の当たりが堅いです。
よく使い込まれた撫刷毛は毛先がならされており、撫でている音を聞くと気持ちの良いものです。

12 10月

墨仁堂のヒロイン



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「もしもし、墨仁堂でございます。」

、、、とは、言いませんが、iPhone片手に得意気です。
お得意様とやりとりをしているような感じですね。

なかなか仕事の紹介ができていませんが、明日こそは!!
11 10月

墨仁堂の守り神

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こちらは墨仁堂の守り神、福助人形です。
とにかく存在感がすごいです。。
一階ギャラリーの和室にてお客様をお迎えしておりますので、是非一度会いに来てみてください。


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