墨仁堂ブログをご覧の皆様、こんにちは。


先週、岐阜県美濃市まで行き、4日間かけて紙漉きを行う一大プロジェクトを終えてきました!

修理に使う紙を工房で漉くことはありますが今回なぜ美濃に行ったかというと、必要な紙の大きさが3尺×6尺と前代未聞の大きさだったため漉き手と私達表具師によるコラボレーションが必要だったのです。

今回お願いしたのはユネスコ無形文化遺産にも登録されている"日本の手漉き和紙技術"を守り続けている、美濃竹紙工房さんです。




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美濃市に流れている長良川の澄んだ水と緑が美しい山々が迎えてくれまさた。



紙を漉くのはプロの方にお任せし、我々は漉いた紙1枚1枚がくっついてしまわない様に布をかける作業と、圧搾した紙を乾燥板に貼る作業を行いました。

一番頭を悩ませた貼る作業も、表具屋のプライドをかけ何度も思考錯誤を繰り返したおかげで当日はスムーズにできました!修理工程の裏打ちや仮張りと似ているようで少し違う、新たな方法を学ぶことができました。

1枚1枚丁寧に漉かれた紙は本当に美しいです。




せっかく出張に行ったので、ご当地グルメを!と思い、美味しい夕食を頂きました。最終日、"うだつの上がる町並み"にある居酒屋さんに入り、小鮎の天ぷらや、飛騨牛のたたきなど、岐阜・美濃名物を片っ端から注文しました。


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たくさんの人の努力と協力を得て完成した貴重な1枚1枚の紙を、これからの修理に大事に使っていこうと思います。



担当はOKTでした!